「ブログを書いた方がいいのはわかっている。でも、時間がない」——クリニックの院長や士業事務所の先生方、中小企業の経営者の方から、14年間、本当に何度もこの言葉を聞いてきました。今日はその「書けない」の正体と、忙しい経営者の方が今日からできる現実的な一歩について、これまでの支援経験からお伝えしたいと思います。

「時間がない」は言い訳ではなく、ほぼ事実である

まず最初にはっきりさせておきたいのは、経営者が「ブログを書く時間がない」というのは、単なる言い訳ではなく、実際にその通りだということです。

自分自身の経験からも、1本のブログ記事を作ろうとすると2時間ほどかかります。もちろん書き慣れてくればもう少し早くなるかもしれませんが、内容を考える時間まで含めると、どうしても2〜3時間はかかってしまう。これが10分程度で済むことであれば「時間がない」は言い訳になり得ますが、本業をこなしながら継続的にこれだけの時間を捻出するのは、率直に言ってかなり難しいことです。

「時間がなくてブログが書けない」という悩みは、本業を持つ経営者・個人事業主であれば誰もが一度は抱える、ごく自然な悩みだと思います。

「時間がない」の裏にある、もう一つの理由

ただ、14年間さまざまな経営者の方を見てきた中で感じるのは、「時間がない」という大前提の裏に、もう一つの本当の理由が隠れているケースが多いということです。

それは、「ブログを書かなければいけない」ということを、実はそれほど真剣には捉えていない、という点です。

「SEO的にはブログを書いた方がいい」ということは、今やほとんどの経営者の方が耳にしています。書いた方がいいらしい、というのは何となくわかっている。でも、それを「書かなければいけない」ところまで真剣に捉えている方は、意外と多くありません。

これは責めているわけではなく、経営という営みを考えれば当然の話でもあります。本業が忙しければ、当然そちらが優先になります。むしろ本業が忙しい時期ほど、集客のためのブログにまで注力する余裕がなくなっていく。逆に、本当に集客に困って慌ててブログを始めようとしても、その頃にはもう間に合わない、ということも起こります。忙しい時も、順調な時も、なかなかブログという存在に真剣に向き合うタイミングが来ない——これが、多くの経営者の方に共通する構造だと感じています。

忙しい経営者が陥りがちな、2つの落とし穴

「それなら誰かに任せよう」と考えるのは自然な発想ですが、これまで多くのクライアントを見てきた経験上、注意していただきたい落とし穴が2つあります。

一つは、社内の「なんとなくパソコンが得意な人」にブログ担当を任せてしまうケースです。ブログについてきちんと学んだわけではない担当者が、なんとなく記事を書き続けても、残念ながら効果は出にくいというのが実感です。継続すること自体は素晴らしいのですが、継続と成果は別の話です。

もう一つは、外部の専門業者にそのまま丸投げしてしまうケースです。これまで見聞きした範囲では、専門性の高い記事1本で数万円、内容によっては10万円ほどかかるという話もあります。これを費用対効果として見たときに、本当に見合っているのか、慎重に考える必要があります。

そして最近増えているのが、「とりあえずChatGPTを開いて『このことについてブログを書いて』とだけ命令する」というパターンです。これで満足のいく記事が書けたと感じている方は、実はそう多くありません。AIを使うこと自体は今後の主流になっていくはずですが、指示の仕方や活かし方次第で、出てくるものの質は大きく変わってしまいます。

これまでのクリニックや士業事務所への支援では、WordPressの環境を整えるところまでで終わってしまい、そこから先、実際に書き続けてもらうための工夫やアドバイスにまで踏み込めていなかった、というのが正直なところです。環境さえ整えば書けるわけではなく、「時間がない」「何を書けばいいかわからない」という壁は、また別に残り続けるのです。

忙しい経営者へ、14年の支援経験から伝えたいこと

「忙しくてブログが書けない」という悩みは、本当にほぼすべての経営者が抱えているものです。自分だけが特別に忙しいわけでも、要領が悪いわけでもありません。

この現実に対する打ち手は、突き詰めると3つしかないと考えています。自分で時間を作るか、誰かに頼むか、サービスを利用するか。時間を作れるならそれに越したことはありませんが、本業を優先する方が経営的には正しい判断であることも多いはずです。だからこそ、「誰かに頼む」「サービスを利用する」という選択肢を、もっと現実的に検討していい。

その際、社内の非専門家になんとなく任せることも、費用対効果の見えない高額な外注も、指示だけで満足のいく記事が書けないAIの使い方も、あまりおすすめできません。だからこそこれからは、AIを活用しながらも、経営者自身の言葉や経験という「一次情報」を活かしてブログを作っていくやり方が、主流になっていくと考えています。

「ブログが書けない」「時間がない」という悩みを抱えている方は、ぜひ一度、話すだけでブログができる、という選択肢を検討してみてください。

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