「うちの会社に、ブログって必要なんでしょうか?」
TalkSeedというブログ制作のサービスを運営している立場で、こんなことを書くのは少し変かもしれません。それでも私は、ブログをやらなくていい会社は、はっきりあると思っています。
一方で、「必要かな」と迷っている会社であれば、答えはほぼ出ているとも考えています。この記事では、私がどんな基準で「やる/やらない」を考えているかを、できるだけ正直に書いてみます。
結論:「必要かな」と迷っている時点で、たぶん必要です
先に結論を書きます。「企業ブログは必要ですか?」と聞きたくなっている会社には、多くの場合、ブログは必要だと思います。
理由はシンプルです。ブログがいらない会社は、そもそも「必要かな」とあまり迷いません。後で書くように、SNSでお客さんが集まっているお店や、広く知ってもらう必要がない会社は、ブログの必要性を考える前に「うちはいらない」と分かっています。
迷っているということは、ホームページを見てもらいたい、検索で見つけてもらいたい、自分たちの考えを伝えたい、という気持ちがどこかにあるということです。そして多くの場合、迷いの中身をよく見ると「必要かどうか」よりも「必要だとして、何を書けばいいのか」の方で手が止まっています。
ただし、これはあくまで「迷っている会社」の話です。はっきり「いらない」と言える会社も確かにあります。次の章では、その条件を具体的に挙げます。
ブログをやらなくていい会社の条件
私が「今はブログに時間を使わなくていい」と考えるのは、次のような会社です。
お客さんとの接点が、SNSにある会社
街のおしゃれなスイーツのお店やカフェ、ラーメン屋さんなどの飲食店は、実際にブログをしっかりやっているところは少ないと思います。お客さんがInstagramなどのSNSでお店を見つけて来ているなら、力を入れるべきなのはSNSです。そこで十分に成り立っているのに、無理にブログを足す必要はありません。

長い文章を読まないお客さんが中心の会社
ブログは、ある程度の長さの文章を読んでもらう媒体です。お客さんの多くが長文を読む習慣がない場合、ブログは届きにくくなります。誰に届けたいかを考えたときに、その人がブログを読むかどうかは、意外と見落とされがちな条件です。
写真で伝わることが中心の業種
美容室のように、ビジュアルが先に来る業種もそうです。本当は、技術の細かい説明をブログで書ければ意味のある発信になると思います。ただ実際には、写真のビフォーアフターのような見せ方が中心になりやすいですよね。それで集客ができているなら、時間を割いて文章を書く理由は見つけにくいと思います。
広く知ってもらう必要がない会社
下請けの仕事が中心で、元請けとの関係でお仕事が回っている会社や、そもそも競合がいない会社もあります。新しいお客さんに広く知ってもらう必要がないなら、ブログをやる理由は見つけにくいですし、そういう会社に「ブログをやりましょう」と提案することにも、あまり意味はないと思っています。
それでも「やらない」と決めるときに知っておきたいこと
誤解のないように書いておくと、ブログを書くこと自体がマイナスになるわけではありません。書いた記事は資産として貯まっていき、思いがけない検索キーワードから見つけてもらえる入口にもなります。
ただ、それに使う時間を考えると、すでに集客が足りている会社が、無理にブログの時間をひねり出すのは現実的に難しい。やらない判断は「ブログに価値がないから」ではなく、「今の自社にとって、時間の使いどころが他にあるから」だと考えるのが自然だと思います。
ブログをやらない会社が、代わりに押さえておきたいこと
ブログをやらないと決めた会社は、何をすればいいのか。私は、特別なことではなく、今の集客の土台になっていることを、基本に沿ってきちんと続けることだと思っています。SNSが主戦場なら、SNSを丁寧に続ける。それで十分です。
そのうえで、店舗のある商売であれば、Googleビジネスプロフィールの対応だけは最低限やっておいた方がいいと考えています。Googleマップで検索されたときに表示される、お店の情報のことです。
ビジネスプロフィールには投稿の機能もあるので、公式ブログをやらないのであれば、その投稿機能をブログ代わりに使うという考え方もあります。また、AIが「近くのおすすめのお店」などを答えるときに、ビジネスプロフィールの口コミがかなり影響している、という話も耳にします。Googleの仕様変更で変わる部分はあるかもしれませんが、店舗ビジネスにとっては、ブログ以上に大事な場所になっている可能性もあります。
企業ブログで、会社の印象が下がることはある?
「下手にブログを始めて、かえって会社の印象を悪くしないか」と心配される方もいると思います。企業ブログのリスクとしてよく挙がる点です。
私の考えでは、ブログで会社の印象が下がるケースは、それほど多くありません。よほど偏った書き方をしていたり、読む人のことを考えずに自己主張ばかりを一方的に書いていたりすれば、考えが合わない人は引いてしまうかもしれません。でも、調べものをしに来てくれた人の役に立とうとして書いた記事が、会社の印象を下げることはほとんどないと思います。
気をつけたいのは、読む人の印象よりも、検索エンジンからの評価の方です。誰の役にも立たない記事を毎日一生懸命に書き続けると、低品質なコンテンツが増え、SEOの評価としてマイナスになることがありえます。数を出すことより、役に立つ記事を出すことの方が大切です。
もう一つ、書く場所にも注意したいと思っています。アメブロなどの無料ブログに一生懸命書くのではなく、自社のホームページの中にある公式ブログに書くこと。そのうえで、読む人の役に立つことを書いていけば、ブログが会社にとってマイナスになることはまずないと考えています。
「必要かどうか」が決まったら、次は「何を書くか」
ここまでをまとめると、私の判断基準はこうなります。
- お客さんとの接点がSNSにある、長文を読まない層が中心、写真で伝わる業種、広く知ってもらう必要がない。こうした会社は、無理にブログをやらなくていい
- やらない場合でも、店舗があるならGoogleビジネスプロフィールは最低限整えておく
- 役に立つことを公式ブログに書く限り、ブログで会社の印象が下がることはほとんどない
- そして、「必要かな」と迷っているなら、たぶん必要
「必要だ」と分かった後にぶつかるのは、たいてい「じゃあ、何を書けばいいのか」という壁です。ここで止まってしまうのは、ごく自然なことだと思います。TalkSeedは、まさにその「何を書けばいいか分からない」「書く時間がない」という状態から、質問に答えて話すだけで記事をつくれるように設計したサービスです。
ブログをやるかどうか迷っている方は、まず「自分の会社のお客さんは、どこで自分たちを見つけているか」を考えてみてください。その答えが「検索」なら、ブログを始める価値は十分にあると思います。

